マッチラベルコレクター 加藤豊さんからのコメントです





マッチの世界 バーチャルミュージアムの監修をされている、
デザイナーで、マッチラベルコレクターでもある加藤豊さんから、
信楽マッチ中芸術祭」へコメントを頂きました。

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信楽マッチ中芸術祭」の催しは、とても有意義かつ興味あることと捉えています。
信楽駅駅名標を模したマッチのデザインは、デザイン、配色がスッキリしていて
とても好感の持てる仕上がりですね・・・タヌキには笑えます。

マッチも今やアートです。(使い捨てライター登場の昭和50年までは広告マッチで日常でも活躍していましたけど・・・)
マッチの作りをよく観察すれば、マッチ軸は木製、頭薬、側薬は化学の基(今は安全な薬品のみで製造)、
箱はボール紙(昭和35年頃までは経木と呼ばれる薄い板状のマツ材)、
そしてラベルは、商標や宣伝物としての印刷、デザインの世界・・・と
アートな立体作品としても通用するアイテムとなっています。
さらに、ライターに比べて、地球に優しい土に還るエコな商品でもあります。

マッチが人類に与えた恩恵は計り知れないのに、どうも世の中「マッチ一本火事のもと」の標語のごとく、
危険なやっかい者に見られがちの可哀想な立場に追い込まれているようでマッチファンとしては忍びない想いです。
本当は、それを使う人間次第なのに、、、(泣)

当方も、9月17日から24日まで北海道、苫小牧で「第二回 北のマッチアート展」の開催に向けて、
マッチ出展および協力をしている最中でおります。
何で、苫小牧で?というかと、
明治20年代からおよそ15年ほど、苫小牧はマッチ箱の小函資材、軸木製造で繁栄した処だったのです。

信楽マッチ中芸術祭」が活況を呈する「祭」となりますよう願っております。

LEFTYREX 加藤 豊

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加藤豊さんのこれまでの活動はこちらをご覧ください↓
http://jrc-web.com/MatchLabels/index.html