いわた、たぬきについて語る


岩田とも子です。

 こぶた、たぬき、きつね、ねーこ。この歌好きです。
犬は猫を、きつねはうさぎを嫁にすると小さい時は思っていました。で、たぬきはどうするんだろうと。現在、私は某ゲームの中で森のたぬきにいろいろ売っては買うという商売関係にあります。
さて、今回たぬきつあーに参加するにあたってたぬきについて語ってみようというわけです。

 そんな私が現在住んでいるのは神奈川の相模原市(旧 津久井郡相模湖町)、生まれもこの町です。見渡す限り畑、山というところです。先ほどたぬきを語ると書きましたが実はたぬきを見たことは殆どありません。地元では事故に遭ったたぬきを遠目からみたのと、あとは大学のあった茨城の校舎で暗闇をとことこ歩くたぬきらしき獣を見たというくらいです。おそらく地元ではたぬきは山の中にまぎれて暮らしているだろうし人前に出てくる必要がなく、私も山の中に入ることは殆どないので近くにいるのにお互い合わない、ということだと思います。


うちのまわりは山がいっぱい

 地元は静かな場所だけど夜になるとより一層静かさが増し、いろんな動物の鳴き声が聞こえてます。ムギャーとかギャッギャッとか、とかホーホーホー(これは鳥ですねきっと)とか。けど真っ暗なので見えないし怖いので外に行って確かめたりはしません。どれかはたぬきの声かもしれません。信楽のたぬきや童話や童謡など、昔から人間にとって身近なはずのたぬき。私にとって実際のたぬきはミステリアス過ぎますし、既にたぬきをモデルとしたものが当たり前のたぬき像として身の回りにあるんです。たぬきに関しては童話や童謡で通して知り、勝手に身近に感じていたというわけです。

 そんな私とたぬきの関係なわけですが、信楽に行ってたくさんたぬきがぽかーんとしたかわいい顔で立っているので実際のたぬきよりもたぬき像のほうがどどーーんと頭の中であふれかえりました。そうすると実際のたぬきってどうなの、とすごく気になってきて信楽の喫茶店においてあった狸タイムズもまじまじと読んでしまいました。しかも狸は化けるという説があるため、ミステリアスな実際のたぬきも実はたぬき像にかなり介入してるんじゃないかとか。その曖昧さがなんとも良いです。

私は制作活動をするにあたって、宇宙、暗闇といった見えてるような見えないような部分を考える上での作業場としています。たぬきはその作業場にけもの道を使ってとことこと入り込んで来ているような気がします。さてその作業場で私とたぬきはどんな作品をつくるのでしょうか。お楽しみに。

いいな作業場にたぬき。ふわふわ。いや、ふわふわしてるかはまだ知らない。