信楽旅行レポート*その2!


2回目の信楽。今回は火祭りの時期をねらって滞在5日間。まちなか芸術祭で信楽を題材に展示させてもらうのだけど信楽に今年初めて出会った私にとっては現地での滞在が作品の大切な素材となる。そんなわけで、祭りという特別な時間や信楽の人たちとのオンオフの時間を共有し、予測不可能な思わぬ出会いのあった今回の旅もかなり有意義でした。

 今回のメインイベントはなんといっても火まつりの参加。松明もって山を登る。火を奉納する神事なのだけど、山を浄化しているようでいて自分も浄化されたような。それに沿道でたくさんの人から声をかけてもらった。お正月みたい。火まつりも映像で撮った。予想以上に幻想的なイメージが撮れた。

 もう一つ、個人的なメインイベントはお世話になっている文五郎窯の文悟さんに頼んでいた大物陶器の成形の撮影。大物としてお風呂をつくって頂いた。このお風呂をつくれる人は文悟さんの他にほとんどいないのでとても貴重なことなのだ。1度に成形できないのでまずは3パーツを分けてつくり1日乾燥させる。次の日に合体。地面にあったものが人の手によってこうシンボリックなものになっていくその光景につい見とれてしまいあまり言葉にできない時間でした。映像で撮影をしたのだけど、ファインダーばかりみていてはもったいないから直視もしつつ。ろくろによってできたしま模様がなめらか、回転するグオングオンという音が心臓みたい。ビジュアル的にも音的にも心地よい映像が撮れたので編集が楽しみです。


 また、一緒に展示をする新里さんは展示作品と同時進行で食を切り口に企画を展開。飲食店への交渉に同行させてもらったり。いろんな切り口の作家と一緒に参加することで、いろんな角度から信楽を体験できるのがまた面白い。

text:岩田とも子
http://web.me.com/iwatatomoko/



文五郎窯HP
http://www.bungoro.com/